ディロンマーティ方丈記:動く展示館
Contents
1 概念
2 デザインチャレンジ
3 影響
4 侘・寂
5 パートナー
第二回目のコミュニティ・ウィークは「素材の均衡」です。アート、デザイン、環境経済学、社会環境学などの学問的知識を取り入れ「ディロンマーティ方丈記動く展示館」の制作をしていきます。「ディロンマーティ方丈記動く展示館」は鴨長明の方丈記と神輿の概念を組み合わせた展示館です。神輿は芸術そのものであり、芸術を運ぶ建築物です。また、伊勢神宮を作り上げた素材と技術を使用続け、資源との均衡であることを心がけて「ディロンマーティ方丈記動く展示館」の建築に立ちかかります。そして、画家、建築家、文化学者の方々を招き、創造性を刺激する旅に参加していただきます。展示館と共に都市から田舎へと日本を巡ります。自然と向き合える時間を過ごしながら持続可能な社会を課題として対話を行います。
最終目的地である東京では、旅の終わりを記念にサロンを開催します。また、随筆集はDhillon Marty Annual Year Book: “State Of The Community”に出版されます。ディロンマーティ財団は宮城県の雄勝小学校の再建に携わっています。立て直される雄勝小学校のサポートに第一回目の旅の一つの行先を雄勝にする予定です。
「素材の均衡」ワークショップに参加していただく皆様に「ディロンマーティ方丈記動く展示館」のデザインを手掛けてもらいます。生活可能なスタジオとしての機能と交通手段であることが条件です。展示館に2,3人の方に3か月までの期間を過ごしていただきます。人口減少の影響を受けている村を旅の目的地にしていきます。村の伝統的な職業や商品を学び、新たな発見をしつつ村の活性化に導く鍵を探します。また、農村では農業の知恵を得て展示館を通じて若者に農業への好奇心を持っていただくため、テストファームを含んだデザインがもう一つの条件です。
世界中から建築家、画家、デザイナー、環境研究者、技術者を招き展示館での生活と日本の田舎を体験していただきます。今は若者の被災地離れが深刻化していく中でこのような体験を提供することは外国の方々と現地の人々との交流を増すだけでなく、各地での体験を表した作品の展示をグリーンツーリズムの一環として取り入れ、田舎の活性化に影響を与えられます。よって、2020年の東京オリンピックに至るまで展示会を通じて世界に日本の魅力を伝えていきます。
新潟と直島に同じような意図を持った定期的なアートイベントが行われています。日本と世界の交流を高め、短期で幅広い範囲で活動していきます。「ディロンマーティ方丈記:動く展示館」は定期的でなく、長期プロジェクトです。長い期間の中で展示館を様々な場所へと移動していきます。このプロジェクトはディロンマーティ方丈記を素材の均衡の例として見ていただき、豊かな国際社会を作ることが目標です。
ディロンマーティオリジナルの升は伊勢神宮と同じ木材で造られました。伊勢神宮の「式年遷宮」と、侘と寂を体現する升を基に、2013年のコミュニティ・ウィークのプロジェクトが始まりました。戦国時代にお米を図る容器として使われてた升は今では儀式でお酒を飲む時に使われています。「増す」とも読み、幸運が上がるといった意味が込められています。海外で升の概念を広め、山口県周南市の”Satoyama Landscape” プロジェクトを支援していきたいです。/p>